ワンニャンアカデミー

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第1回:自己紹介
みなさんこんにちワン、ボク“どん”で〜す。
ユミちゃんのお友だちのユウカちゃんの家で生まれたんだ。もう5年前になるけど、ユミちゃんが小学3年になったばかりのこと。新しいクラスメイトのユウカちゃんの家に遊びに来たユミちゃんは、1カ月前に生まれたボクたち(5匹兄弟)を見て大喜び。みんなと遊んでくれたんだ。ボクはユミちゃんのお膝の上で「ボクって可愛いでしょ」って、一生懸命アピールしちゃったんだ。ちょっと狭かったけど、温かくて気持ちの良いお膝だったなぁ。
そしたら「このコ、もらってもいいの?」ってユミちゃんが言ってくれたんだ。ユウカちゃんのママは、すぐに「もちろんよ」だって…。きっとボクたち兄弟全員を育てるのは、大変だと思っていたんだろうね。ユミちゃんの家までは、ユウカちゃんのパパが車で送ってくれたんだ。ボクのお気に入りのバスタオルと、子犬用のペットフードを紙袋に入れて持たせてくれた。ユミちゃんは、車の中でずっと抱っこしてくれていたっけ。
ところが、ユミちゃんの家に到着してショックな出来事…。「犬は庭をちらかすからイヤだわ」って、お母さんの冷たいお言葉。「え〜っ(どうなっちゃうの〜?)」って心配しちゃったなぁ。そのとき助けてくれたのは、おばあちゃん(お父さんのお母さん)。「あらあら、可愛いねぇ」って、ボクを抱き上げてくれたんだ。これで一件落着。どうもお母さんは、おばあちゃんに逆らえなかったらしいんだ。
そんなお母さんも、今はすご〜っく可愛がってくれてるよ。「食事の栄養は大丈夫かしら?(※1)」「年に1回は健康診断に行こうね(※2)」なんて、心配してくれている。本当に感謝しているよ。
※1【食事の栄養】
イヌでもネコでも、健康を左右するのは食事が原点です。さまざまなペットフードが出回っていますが、信頼できるメーカーのフードを選ぶことは言うまでもありません。現在日本のメーカーは「ペットフード公正取引協議会」や「ペットフード工業会」という業界団体を組織し、消費者保護の立場から自主的な規約を定めています。この規約によりフードの目的や成分などが表示されていますが、これは安全性を保障しているものではありません。では、何を基準に選ぶかという問題ですが、メーカーが研究所を持っているかという点です。インターネットでも研究成果などを発表しているメーカーもあります。フードによってはイヌ・ネコの体質に合わないものもありますから、動物病院で相談することも大切です。本文に戻る
※2【健康診断】
イヌでもネコでも、定期的な健康診断は欠かせません。とくに問題がなければ7才くらいまでは1年に1回。7才を超えると人間の中年期に入りますから、1年に2回は健康診断を受けたいものです。動物の医療費は家計にとって小さくはないでしょうが、家族の一員と考えれば当然です。信頼できるホームドクターを決めておくと、健康診断の際、日頃疑問に思っていることや不安もたずねることができます。またちょっとした異変が生じたときも、気軽に相談ができます。思い込みや素人知識で解決するのは、隠れている大病を見逃すこともあるので危険です。治療費や治療の内容についても、気軽に相談できるドクターとの出逢いはイヌ・ネコにとっても重要なポイントです。本文に戻る
次はアタシの番ね。こんニャンちわ“まい”よ。
アタシはぼんちゃんと違って由緒正しいの。「スコティッシュフォールド(※3)」っていう家系なんだから。フンッ。
2年前ケンタ君のお友だちカズキ君の家で生まれたのよ。実はアタシ、兄弟の仲でもいちばん体が小さかったもんだから、ずっと残っていたの。カズキ君のママやパパは「しかたがないから、ウチで飼うしかないかな」って思っていたらしいの。そろそろ半年(※4)になろうかという頃、ケンタ君が遊びにきたのよ。そしたらアタシと気が合っちゃって、「欲しい」ってケンタ君が言ってくれたの。すぐにカズキ君のママがケンタ君のお母さんに電話。だけど、お母さんは「ウチには犬がいるから、ペットはもう・・」だって。このとき助けてくれたのも、おばあちゃん。ケンタ君がおばあちゃんに電話を替わってもらって、「どんはお姉ちゃんの犬じゃん。ボクだって欲しいよ」って言ったら「そりゃあそうだよね」って…。結局お母さんは、ここでも説得されちゃったわけよ。さすがおばあちゃんよね。
いろいろ不満そうだったお母さんだけど、アタシを見たら「キャア、可愛い」だって。とうぜん、アタシもここが勝負だわって、愛想ふりまいちゃったわ。ネコは苦手だったらしいお父さんも、今ではいっぱい遊んでくれるし、みんな大好き。ま、アタシの可愛さを考えれば、当たり前って感じだけどサ。
※3【スコテッィシュフォールド】
耳が折りたたまれたユニークな特徴を持っています。顔の大きさに比較して目が大きく、性格は温和でマイペースです。この種類の起源は1961年。スコットランドの農場で飼われていたネコから、突然変異で生まれました。この女のコはスージーと名付けられ、成長して子ネコを生んだのですが、また耳が立たないコが2匹いました。その後、ブリーダーや遺伝学者の指導によって繁殖されました。現在、真正のスコティッシュ・フォールドは、すべてこのスージーの血をひいています。耳が立たないコが生まれる確立は3分の1。成長段階で耳が立ってしまったり、また突然折れたりすることもあります。ロングヘアも登場して、人気の高い種類です。本文に戻る
※4【生後6カ月】
ペットショップなどで見かけるのは、生後2カ月程度の子イヌ・子ネコがほとんどです。これは親から離すことができる頃であり、見た目も可愛い盛りだからです。買い求めるにしても、もらうにしても、実は理想的なのは、生後3カ月〜4カ月くらいになってから。体質、性格が明確になり、人との関わり方を覚えた頃なので、とくに初めて動物と暮らす人にとっては問題が少なくなります。純血種を求める場合は、ペットショップならその店の衛生状態、他店と比較した価格(異常に高い・安い)、近親交配ではないかなど、充分に確認したほうがよいでしょう。また専門のブリーダーから譲ってもらう場合は、生後1.5カ月〜2カ月頃、下見に行って決め、3カ月程度になってから受け取ることが理想です。ブリーダーの中には、健康状態やスタイル(体格や毛色など)に責任を持つために、「生後○カ月にならないと譲らない」という人もいるようです。本文に戻る
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